
♪噴水広場に願いは集い この街に溶け込んで行く かけがえのない仲間と出会い 消えそうな情熱に飛び火した。
メンバー3人がファイナルステージで勝負をかけ、初めて披露したオリジナル曲「スタートライン」。
そして「人生は一期一会 この川崎という街で生まれたひとつの絆を 大切に大切に育んでいきたいんだ」で曲を締めくくった。次から次へと誕生するストリートバンドの中にあって、一際目立ち、多くの聴衆の心をつかむには、曲にもそれなりのキーワードがいる。
ファイナルは川崎を歌った新曲で勝負しよう―今年はじめからキーワードを求めてライブ会場に集まってくれたお客さんたちに「好きな言葉」をアンケート調査した。それらの言葉をピックアップし、武井さんが最後に歌詞としてまとめた。
本番直前まで曲を練り上げた。練習時間がない。まさに「かけ」だった。くじで決まった出番は8組中2番目。後順位ほど審査時に印象に残る。「グランプリは無理か」。自信がみるみるしぼんでいく。
演奏は、うまくいった。そして結果はバトル初のグランプリ。「歌にこめた気持ちが聴き手にうまく伝わった。本当に驚いた」と3人は口をそろえる。会場で応援していたメンバーの両親たちも大きな拍手を送った。「かけ」は成功した。
自身のホームページでさっそく結果報告、たくさんの祝福をうけた。3人にとっては、新たな「スタートライン」に立った心境だ。「これを契機に、さらに広く、僕たちの音楽を聴いてもらえるよう、頑張りたい」

東京出身の武井 康朋さん(ボーカル、ギター)と宮城・仙台出身の森谷 昌彰さん(ベース)、伊藤 強さんの(ドラムス)の3人が集まり
Blossom(ブロッサム)を結成したのは2001年。ストリートミュージシャンの支援に力を入れていた千葉県柏市を中心に活動していた。
その後、同市でストリートライブのルールを決める中、アンプ等を使った大音量の演奏が難しくなり、原則としてアコースティック以外は演奏できなくなった。ブロッサムもストリート活動をストップ、ライブハウス活動に専念せざるをえなくなった。
そうこうしているうちに、バンド仲間から口コミで「川崎のPRを前提に、ストリートライブができる」との朗報が届いた。昨年春、ミューザゲートプラザライブでストリート再開、今では常連としての活躍が続いている。
「ストリートは通行人の足を止めさせる技量と魅力が必要なわけで、シビア。でも、客層の拡大につながり、そうしたお客さんがライブハウスにも来てくれる。これからもストリートにこだわり続けたい」
ストリートミュージシャンに温かい「音楽のまち・かわさき」はありがたい。一方で「もっとこのことをアピールしてほしい」とも。ライブにつられ川崎に来る人が増えれば、クラシックの大殿堂やシャレたショッピング施設など、新しい川崎のPRにつながるのでは、という。
まちのイメージチェンジはストリートから、との提言だ。

Kawasaki Street Music Battle
(カワサキ・ストリート・ミュージック・バトル)
若きミュージシャンの発掘を目指し、2005年8月にスタート。川崎市内で音楽事業にかかわる企業・団体から推薦されたミュージシャンが予選、決戦を通じてグランプリを競う。初の決戦大会(ファイナルステージ)は3月18日、クラブチッタで開催、Blossom(ブロッサム)が参加59組の頂点に立ち、サルーキ=に特別賞が贈られた。


●
かわさき音楽コンテストは3月で終了しました。