音楽読みもの Kawasaki Music Magazine Vol.19

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歓喜の歌声12月9日に「市民第九」仕上がり順調

本番を間近に控え、発声練習にも熱が入る=中原市民館大ホール
 年末恒例の「かわさき市民第九コンサート」を12月9日に控え、毎週金曜夜の練習が佳境に入っている。参加者は12歳から80歳代までの約300人。ソプラノ、テノールなど各パートの仕上がりも順調で、当日はミューザ川崎シンフォニーホールに「歓喜」の歌声が力いっぱい響き渡ることだろう。
 「市民第九」は今年で19回目。募集定員260人をはるかに超える市民が応募したが、「できるだけ多くの人に歌ってもらおう」との実行委員会の方針で、応募者全員の参加となった。「第九を歌わなければ年が越せない」という常連も約80人。
 初のミューザ川崎シンフォニーホール公演となった3年前から参加している大館久子さん(83)=川崎区在住=は「初めての時は感動して涙が出た。大きな舞台に立つ緊張感がいい。本番当日には子どもや孫たちが声援に来るんです」と楽しそうに話す。
 「今年は各パートのバランスもよく、高い音も出ている」と実行委員で川崎市合唱連盟会長の野映子さん。合唱指導は指揮者として活躍する木村美音子さん。「ドイツ語らしいドイツ語で歌えることが『かわさき市民第九』の特徴」(野さん)だ。
 ソリストも大山亜紀子(ソプラノ)、増田弥生(アルト)、土崎譲(テノール)、上江隼人(バリトン)と、若手育成を目的に30代を中心に選定した。
 演奏は川崎市アマチュアオーケストラ連盟所属の4オーケストラが持ち回りで担当するが、ことしは宮前フィルハーモニー交響楽団の番。代表の熊沢淳子さんは「300人もの大合唱団との演奏が楽しみ」と話し、全員が一つになった熱い演奏を目指して「練習にも一段と力が入っています」という。

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両市の「友情」を再確認 川崎・リエカ交流音楽祭 市民ぐるみで盛り上げる


川崎、リエカ両市民の友情を深めた交流音楽祭 =10月8日、ミューザ川崎シンフォニーホール
 川崎市とクロアチア共和国リエカ市の姉妹都市提携三十周年を記念して、10月6、8、9日の3日間、市内3会場で交流音楽祭が開かれ、両市民間の「友情」を再確認しました。開催にあたり、市民ぐるみで音楽祭を盛り上げようと、市内の音楽・国際交流関係者ら10人により実行委員会が発足、数々の提案がなされました。
 実行委員会では3会場ごとのPR方法、例えばポスターやチラシの内容、レイアウトなど、討議を重ねました。また、クロアチアがどのような国で、リエカがどのような市なのか、市民によく伝わるようにポスターのデザインにも配慮しました。
 各会場の特色を生かしたコンサート内容、市内音楽大学教授をはじめとする専門家により、「市民の立場に立った音楽文化の発信と交流」をコンセプトとして、構成が考えられました。
 6日の国際交流センターでは、コンサート後に市民の自由参加による交流会を企画。着物ショーや生け花の展示、お琴の演奏、クロアチアのフォークダンスなどが披露され、リエカ市長やリエカ・ピアノ五重奏団のピアニストの着物姿に市民は歓声をあげ、大喜びでした。言葉は通じなくても音楽は人々の心を一つにするのだなーと、感動の連続でした。
 8日のミューザ川崎シンフォニーホールでは洗足学園音楽大学夢きらめくオーケストラの若さにあふれた演奏や、ゆりがおか児童合唱団、登戸混声合唱団らが観客を魅了。この日のために作曲された「KAWASAKI&RIJEKA賛歌」では2つの都市に流れるそれぞれの「川」の物語と友好の歴史が音で語られ、会場の中は音楽よって一つの世界が生まれたようでした。
 9日はこの4月に誕生した昭和音楽大学のユリホールで「しんゆり・芸術のまち」にふさわしく、クラシック音楽の真髄と醍醐味が存分に味わえたコンサートでした。
 「人間のきずなは愛情と友情と音楽とによって育まれていく」「音楽は国境も言葉も超えて人々をつないでいく」―来日期間中にリエカ市長が何度もおっしゃっていた言葉です。
 音楽によって世界を近くに感じることができた交流音楽祭が川崎市で開催されたことで、一つの財産が川崎市に増えたと思います。
 (コンサート実行委員会委員 丸山博子)