私達『お茶の水OBオーケストラ』は、東京医科歯科大学とお茶の水女子大学の学生を中心としたオーケストラサークルである『お茶の水管弦楽団』の出身者がコアメンバーとなり、1992年に創立した社会人オーケストラです。都内にて年１～２回、演奏会を開催しております。

　団を結成してから、今期でついに第50回目の節目の演奏会となりました。ここ数年、コロナ禍で活動の縮小を余儀なくされた時期もありましたが、この演奏会の開催を目指してこつこつと準備をして参りましたので、こうして開催の日を迎えられることを、団員一同喜ばしく感じております。
　第50回の記念演奏会の名に相応しい、名曲の玉手箱のような、まばゆくて大変華やかなプログラムをご用意いたしました。

　まず、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』の序曲は、スピーディーで軽快なリズムや明るいメロディが特徴で、演奏会の幕開けにぴったりな曲調です。

　次に、ベートーヴェンの交響曲第７番は、こちらもリズムが上手く活用された、力強くて壮大な楽曲です。高揚感のある第１楽章や第４楽章、美しくも悲しげな第２楽章など、聴きどころがたくさんあります。

　メインのベルリオーズの幻想交響曲は、19世紀のロマン派音楽の代表的な作品の１つです。華麗なオーケストレーションや、作曲者が自ら書いたソネットに基づく、物語を追うような構成が特徴で、聴衆を異世界の旅へと誘います。

　また、今回は母体である『お茶の水管弦楽団』からの若い演奏者も参加しており、これから先のことも長く見据えた演奏会を目指しています。

　盛夏の時期の開催となりますが、どうか当団の演奏会へ足をお運びいただければ幸いです。団員一同お待ち申し上げております。どうぞよろしくお願いいたします。