音楽のまち・かわさき

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かわさき音楽イベントボランティア インタビュー

【かわさき音楽イベントボランティア経験者インタビュー①】

毎年川崎で開催される大規模なジャズフェスティバル「かわさきジャズ」を中心に、長年音楽イベントのボランティア活動をされている前島邦男さんに、活動の様子を伺いました。
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前島邦男さん

―音楽イベントのボランティアを始めようと思ったきっかけは?
 もともとロックが好きで音楽を聴き始め、ジャズにも興味を持つようになりました。数年前に、かわさきジャズの前身である「モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき」の公開講座「ジャズアカデミー」を受講し、ホール公演のボランティアを募集していることを知りました。当時のボランティア活動の特典として、公演を鑑賞できることが魅力に感じ、その年から活動し始めました。以降かわさきジャズ開催の際には、毎回ボランティアとして活動しています。

―これまでのボランティアでどのような活動をしましたか?
 かわさきジャズでは、ホール会場でのチラシセットや、会場回りのお客様誘導、場内案内などです。他のメンバーの方はチケットもぎりもしていました。2018年のかわさきジャズでは、横浜にあるジャズ喫茶「ちぐさ」を川崎市民プラザで1日再現するイベントと、川崎駅周辺でジャズパレードを行うJAZZ JACK DAY!で企画にも携わり、運営スタッフと一緒に作り上げる経験ができたのが、例年とは一味違う良い経験でした。
 その他のイベントでは、2019年4月に川崎駅前で開催された「川崎シネマ大道芸フェスティバル」で、様々なキャラクターに扮した出演者を控室から会場までアテンドしました。話題のバンド クイーンに扮した出演者による演奏は、演奏自体も上手く楽しかったです。新たな音楽の発見でした。
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川崎市民プラザでのイベント風景

―ボランティア活動の中で新たな気づき等はありましたか?
 年に一度イベントのタイミングで、同じ趣味を持つ人と繋がることができるのが刺激になります。ジャズの中でもラテンやスタンダード等の分野でそれぞれ詳しい方がいるので、新たな情報を知ることができておもしろいです。特に2018年は企画に携わったり、事前の説明会でメンバーのバックグラウンドや音楽に対する思いを共有できたりしたことで、より仲が深まったように思います。

―ボランティア活動の魅力は?
 新たな人との繋がりができることです。同じジャズ好きな方と関われるのはおもしろいですし、シフトで一緒になった方と1年ぶりに会う時の歓びも大きいです。また、鑑賞したコンサートの思い出として、あのアーティストの演奏が良かったという記憶だけでなく、その時のボランティア活動の様子も連想して蘇り、より色濃い思い出となります。2018年の活動では企画に携わったこともあり、より記憶に残っています。

―まだ音楽イベントボランティアに参加したことのない人へのメッセージをお願いします
 音楽が好きな方は、ご自身が好きなジャンルの公演のチケットを購入して鑑賞するだけでなく、ボランティアとして運営側に参加し、様々なジャンルの音楽に触れてみてはいかがでしょうか。かわさきジャズであれば、型にはまらない多種多様なジャズの演奏を聴くことで、世界が広がるのではないかと思います。また、地域内の新しい仲間をつくることもできます。ぜひ一緒に音楽を楽しみましょう。

【かわさき音楽イベントボランティア経験者インタビュー②】

本業を持ちながら、休日はMusic Photographerとしてアーティストのプロモーション写真を撮影し、ご自身のSNSでも発信している渡辺拓さん。川崎市では2018年のかわさきジャズからボランティアに参加し始め、現在は「音楽のまち・かわさき」推進協議会公式フォトグラファーとして、多数のおんまちに関するイベントでも写真撮影でご協力いただいています。
Instagram/twitter @bloom4123

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渡辺拓さん

―音楽イベントのボランティアを始めようと思ったきっかけは?
 他都市のジャズフェスティバルに出演者として参加していた際に、同フェスティバルで写真撮影を行っていた知人に紹介され、2018年から音楽イベントでの撮影のボランティアをスタートしました。さらに他のイベントや、自分が住む川崎でも活動したいと思っていたところ、かわさきジャズのボランティア募集を見つけました。

―そもそも撮影を始めたきっかけは?普段どのような活動をしていますか?
 大学で映像制作を学ぶ中でフィルムカメラを扱っていたことと、学生時代からサックスを演奏していた経験から、写真で音楽、奏者、生演奏のすばらしさを伝えられるのではないかと思い、音楽アーティストに特化した撮影を始めました。特に現在は、インターネットやSNS上での映像や画像の影響力が大きくなっているので、写真を見ることで演奏を聞いてみようと思う人が増えたら嬉しいという思いで活動しています。
 また、ヨーロッパなどの海外では、街中で気軽に生演奏に触れられる環境ですが、日本だと、音楽はコンサートホールやライブハウスなど、チケットを購入して聴きに行くものという、敷居が高いイメージがあると思います。同様に、アーティストもプロモーション写真をプロに依頼すると高額なため、なかなかハードルが高いという状況です。まずは私自身がボランティア活動を含め、アーティストが自分らしさを表現できる写真を撮影し、SNSで活発に発信していくことで、アーティストと聞き手の双方が気軽に結びつく環境を作りたいと考えています。
 
―かわさきジャズでのボランティアで印象に残っていることはありますか?
 ステーションバル(京急川崎駅に停車中の電車内などで行われたライブイベント)や、ジャズクルーズ(川崎区のウォーターフロント地区を遊覧する船のオープンデッキで行われたライブイベント)での演奏はロケーションが抜群なのはもちろん、プレイヤーと観客の距離が近く、双方が音楽を楽しんでいる雰囲気を写真でとらえるのが難しくもあり、おもしろかったです。さらに自分が撮った写真が、かわさきジャズや「音楽のまち・かわさき」推進協議会のSNS等で、旬な情報としてすぐに発信してもらえたのが嬉しかったです。

―毎年4月に川崎駅周辺の路上や商業施設に特設ステージを作り開催される「アジア交流音楽祭(以降アジア)」や、毎月JR・東急溝の口駅前で開催されるフリーライブ「みぞのくちライブ」の撮影に参加してみていかがでしたか?
 みぞのくちライブもアジアも、今回撮影に参加してはじめて知ったイベントでした。アジアは各国の音楽文化や衣装などを間近に見ることができ、また、みぞのくちライブは地元で活動しているアーティストや学生などが、本格的な機材を使って演奏できる場があるという点で、とても良いイベントだと感じました。自分が撮影する写真で、このイベントをより多くの方に知っていただき、もっと気軽に生演奏を楽しむ雰囲気を作れたら良いなと思っています

みぞのくちライブの撮影風景

―まだ音楽イベントボランティアに参加したことのない人へのメッセージをお願いします
 イベント運営に携わることで、皆で一つのものをつくり上げる楽しさを味わうことができます。これは社会人になってからは、なかなか体験できないことではないでしょうか。また、ライブや、音楽、川崎の街を「こうしたい」という想いを体現できる気軽な機会だと思います。私は写真撮影を中心に参加していますが、参加の仕方はやりたいことや特技によって様々です。今後のイベントで、この記事をご覧のみなさんと一緒に活動できることを楽しみにしています。