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かわさき音楽イベントリポート

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0歳から親子で愉しむ1時間&STAR QUARTET アフタヌーンコンサート ベートーヴェン講座 Vol.1

STAR QUARTET&梯 剛之によるミューザ川崎での第1回コンサート 青年ベートーヴェン ウィーンにデビュー!が開催されました。

STAR QUARTET ベートーヴェン作曲弦楽四重奏曲全曲シリーズの第1回。
演奏は、STAR QUARTET(1st.Vn.松本紘佳、2nd.Vn.塗矢真弥、Va.松実健太、Vc.ドミトリー・フェイギン)とピアニスト梯剛之。
お話は、音楽評論家奥田佳道。
午前の回は、0歳からのお子さんと保護者の方々が参加できるコンサートでした。
市民交流室はベビーカーのまま入場でき、素晴らしい響きを全身で浴びるように聴く赤ちゃん達と、リラックスした雰囲気の中、
熱心に聴き入る保護者の方々の表情が印象的でした。
モーツァルト作曲きらきら星変奏曲から始まり、ハイドン作曲弦楽四重奏曲「皇帝」第2楽章、ベートーヴェン作曲ピアノ三重奏曲第1番から第1楽章、
ベートーヴェン作曲弦楽四重奏曲第1、第3楽章といった本格的な作品を本格的な演奏で、目の前で聴くのが「愉音」の0歳から参加できるコンサートの特徴です。
奥田佳道氏による親しみやすいお話も若い保護者の方々に好評でした。



午後の回は、小学生以上が入場可能。とはいえ、今回、平日の開催だったこともあり、シニア世代の熱心なクラシックファンの方々が多く参加されました。
青年ベートーヴェンがウィーンに留学し師事した作曲家ハイドン、留学前年に亡くなったばかりのモーツァルトのこと、時代背景や当時のウィーンの
音楽事情、そして若きベートーヴェンがウィーンの音楽界の中でピアニストとして、作曲家として人々に知られていく過程や作品番号のお話(作品1として出版されたのがピアノ三重奏曲第1番)など、
興味深いお話により聴衆の演奏への期待感が高まりました。
美しく繊細なタッチで演奏された「きらきら星変奏曲」、オーストリア国家「神よ、皇帝フランツを守り給え」による変奏曲が第2楽章であることから
「皇帝」の愛称で親しまれているハイドン作曲の弦楽四重奏曲作品76-3、梯剛之、松本紘佳、ドミトリー・フェイギンによって演奏された
ベートーヴェン「ピアノ三重奏曲第1番」の溌溂とした演奏、そして大変な熱量を持って演奏された弦楽四重奏曲第1番に惜しみない拍手が贈られました。
アンコール曲は、ベートーヴェン作曲「エリーゼのために」とホフシュテッター作曲「セレナーデ」が演奏され、
美しい余韻と共に演奏会が終わりました。
午前の回、午後の回共に会場に温かな空気が満ちていて、終演後は演奏家と奥田佳道氏を聴衆の方々が囲み、
話が続く様子はベートーヴェンが活躍した当時のウィーンのサロンの雰囲気を彷彿とさせました。
実施日・会場 2024.09.12 ミューザ川崎シンフォニーホール 音楽工房 市民交流室
主催 一般社団法人愉音
参加者の声 午前の回:子どもと気兼ねなく本格的なクラシック音楽のコンサートを聴くことができて有難かったです。
     また是非川崎市で開催してください。
     演奏が素敵でした。お話も楽しかったです。
午後の回:プログラムの構成も良く、ピタリと息もあって素晴らしかった。
     奥田先生のお話もとても分かりやすくて、これまで知らなかった知識も教えていただけました。
     お誘いした友人たちにもとても好評で、次回も楽しみにしています。
 
     
主催者・関係団体のURL https://www.yuon.net
https://www.facebook.com/info.yuon/
https://www.hirokamatsumoto.com/